世界の論文から

Fertil Steril 2018 より

海外では体外受精で得た受精卵の染色体スクリーニング検査を行っている。完全に染色体異常の受精卵が判断できるわけではなく、モザイク胚といって正常と異常が混ざった染色体検査結果がでることもある。モザイク胚の妊娠率は30%であったことが報告された。

Human Reproduction 2017 Janより

体外受精治療で妊娠し出産に至った女性と自然妊娠の女性とを比較した。産後の産褥という時期に起こる精神病のリスクは体外受精後で上昇することはなかった。

Fertility and Sterility 2017 Aprより

提供卵子(ドナー卵子)を用いて体外受精を行い双胎妊娠に至ったグループは、自分自身の卵子を用いたグループと比較すると妊娠高血圧症候群と分娩後出血するリスクが上昇することが分かった。

Fertility and Sterility 2017 Aprより

男性不妊のため顕微授精を受け誕生した71名の女性が18~22歳に至った時点で調べた。AMH(抗ミュラー管ホルモン)、FSH、LHおよびDHEASを含む生殖系ホルモンのレベルと胞状卵胞数は自然妊娠で誕生した同世代の女性とほぼ同様な値だった。

Human Reproduction 2018 Marより

16年にわたるデンマークでの追跡調査によると、体外受精を受けたカップルにおいて、別居や離婚のリスクが上昇することはなかった。

Human Reproduction 2018 Marより

凍結融解胚盤胞移植によって得られた生児出産率をDay5に拡張期胚盤胞になったグループとDay6に拡張期胚盤胞になったグループを比較した。Day5のグループの方が生児出産率は上昇していた。

Human Reproduction 2017 Dec より

無精子症の男性において染色体異常の発現率は14.4%であった。

Human Reproduction 2018 Janより

Day3胚(受精3日目の卵)を対象に着床前スクリーニング検査を試みたとしても出生児が9歳になった時点における神経発達にネガティブな影響をもたらさないということがわかった。

Fertility and Sterility 2017 Novより

不妊女性において、TSHレベルが2.5mIU/l以上であったとしても不妊治療の結果にネガティブな影響はもたらされなかった。しかし、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体が陽性の女性においては流産率が上昇し、生児出産率は低下するという結果が得られた。

Fertility and Sterility 2017 Novより

体外受精治療において、2個の胚移植と比較し単一胚移植を試みることによって多胎妊娠率は47%の低下が認められた。多胎に伴う周産期合併症の頻度を低下させることができるということを示した。

Human Reproduction 2017 Novより

ビタミンD摂取が足りている、足りていないに関わらず、体外受精治療をしている女性に対し充分なビタミン Dをとってもらったところ生産率が上昇した。

Fertility and Sterility 2017 Oct より

子宮内膜症を有する女性は、早産、流産、前置胎盤および帝王切開のリスクは有意に上昇するという結果が得られた。

Human Reproduction 2017 Oct より

癌治療の前に卵子凍結保存を試みた方が、試みなかった場合と比較して生児出産の確率を有意に高めることができた。

Human Reproduction 2017 Aprより

体外受精の採卵時に、卵子の採取ができないempty follicle syndromeという状態がある。この背景にはLHやhCGに対するレセプターの異常が関わっている症例があることがあることが判明した

Human Reproduction 2017 Aprより

甲状腺疾患を診断するために必要な抗甲状腺抗体は、人工授精後の妊娠に関わる臨床結果に差異をもたらさないという結果が得られた。