世界の論文から

Fertility and Sterility 2019 Aprより

培養液で胚の染色体の倍数性を検知できることが分かった。胚から採取する染色体異数性の検査(PGT-A)の検査結果と一致した。

Hum Reprod Apr 2019

体外受精で出産に至った児において癌のリスクは上昇するか否かを調査した。17~25年の追跡期間で癌のリスクは自然妊娠で産まれた児と比較し上昇することがないという結果だった。

Acta Obstet Gynecol Scand 2018

血液凝固異常のない着床不全の患者さんに低分子ヘパリンが有効か否かを検討したメタアナリシスです。低分子ヘパリン使用の有無により妊娠率、出産率、流産率に差を認めませんでした。着床不全に対してヘパリンをむやみに使うことは避けた方がよいことが示されました。

Human Reproduction 2018 Janより

新鮮胚移植と凍結胚移植について子宮内膜の厚さと妊娠率について検討した報告です。
新鮮胚移植では子宮内膜が8mm以上、凍結胚移植では子宮内膜が7mm以上で妊娠率の差があるとしています。4mm以上の子宮内膜の厚さがあれば妊娠例が出ていることも併せて示されています。

Fertility and Sterility 2018  Sepより

食事は女性の妊孕性に影響をもたらす因子であると考えられている。オメガ3不飽和脂肪酸の摂取量の上昇やトランス型脂肪摂取量の低下は妊娠成立までの期間を短縮させ、体外受精治療結果の改善をもたらすとと考えられている。

Human Reproduction 2018 Julより

癌治療後の患者さんは、癌のタイプに関わらず妊娠に至る確率は低下し、初回妊娠率も低下することがスコットランドにおける調査で分かった。

Human Reproduction 2017 Novより

卵巣刺激の量により受精卵の染色体正常率が変化するか否かについての検討。染色体正常率は年齢により変化があった。卵巣刺激を多くすることで「卵の質」は悪くならないということが分かった。

Human Reproduction 2018 Novより

日本のビッグデータ。日本では移植胚数を1個と推奨している。世界では多胎のリスクは分かってはいながら複数個移植されていることが多い。937,848周期の凍結胚1個移植のうち、一卵性双胎の発生率が1.56%、一卵性品胎の発生率0.04%だった。

Fertil Steril 2018 Mar

体外受精治療をしているすべての人にPGT-A(染色体異数性に対する着床前検査)が必要なのかを調査したところ、すべての人に行うべきとする充分な根拠はないという結論がでた。

Hum Reprod 2017 May

クロミフェンやアロマターゼインヒビター(レトロゾールなど)を用いて卵巣刺激をして人工授精をする場合、子宮内膜の厚さと妊娠率との間に相関を認められなかった。

Hum Reprod 2017 Jul

禁欲期間を2時間として採取した精液において、精液量、精子濃度、総精子数、総運動精子数は低下したが、運動精子率は上昇し、運動速度も早まった。前進運動精子の割合の上昇も認められた。

Fertil Steril 2017 Dec

染色体異数性をみる着床前検査をするにあたり、検査の胚に対しての影響をみた。胚から細胞を採取し、凍結融解移植をしたグループとそれを2回行ったグループとを比較した。2回の検査と凍結融解を繰り返したグループの妊娠率が明らかに低下していた。

Hum Reprod 2017 Aug

無排卵症を伴うPCOS患者に対して、第1選択としてレトロゾールを投与したグループはクロミフェンを投与したグループよりも患者あたりの臨床妊娠率は有意に高かった。

Hum Reprod 2017 Jan

地中海式食事(果物、野菜、全粒穀物、魚)の割合が高い男性においては、精子濃度、総精子数、および精子運動率の向上が認められた。

Fertil Steril 2017 Dec

無精子症の男性において、染色体異常の発現率は14.4%だった。