新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

年頭ではありますが、能登半島地震や羽田航空機事故等、大変な混乱がいまだ続いております。被害にあわれた方、また患者様の中にも、ご家族の方が被害にあわれたという方もおられるかと存じます。心よりお見舞い申し上げます。

暗いニュースがひしめいておりますが、そこに妊娠・出産という明るい出来事を患者様方にもたらせますよう、本年もお力添えをさせていただきたいと思っております。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

受精を補助する「卵子活性化」について

当院で行っている、「卵子活性化」についてお話します。

卵子活性とは受精時に卵細胞内で生じる現象のことで、以前にも取り上げた「減数分裂」の起点となる現象を指します。(当院blog link受精時の卵について)「受精」という現象において精子と卵子が出会うのは絶対的な条件でありますが、ただ出会えば受精するというわけではありません。卵子に精子が入ると精子頭部内に存在していた卵子を活性化する因子(精子因子)が卵細胞内に取り込まれます。するとカルシウムイオンが上昇し、卵子の活性化が始まります。これをきっかけに減数分裂が始まり、受精が始まります。

  “受精を補助する「卵子活性化」について” の続きを読む

レーザーを用いたAHAについて

以前のブログにて紹介させていただいたAHAについて(詳しくはアシステッドハッチング(AHA・孵化促進法)について)。上述ブログの内容で、当院では特殊な針を用いたアシステッドハッチング(以下AHA)を行っていると紹介しておりました。ですが現在では最新のレーザーを使用したAHAを行っております。

“レーザーを用いたAHAについて” の続きを読む

ヒアルロン酸含有培養液について

ヒアルロン酸含有培養液とは

当院の移植において使用されている、培養液です。

 

基本的に、胚盤胞評価におけるTE(栄養外胚葉)の評価が「C」の胚を移植する際や保険適用下で治療をされる患者様に対し使用しています。

“ヒアルロン酸含有培養液について” の続きを読む

PFC-FD療法が開始されます

PFC-FD療法とは

当院HP上お知らせにも記載されておりますが、「PFC-FD療法」が開始されます。

PFC-FD療法=Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry(血小板由来因子濃縮物 フリーズドライ)

子宮内膜環境の改善を期待できると開発された治療法です。

“PFC-FD療法が開始されます” の続きを読む