体外受精・採卵を行う方へ

患者様が“人工授精からステップアップする!”、“初めて採卵・体外受精をする!”と決めた場合、体外受精を初めて行う方向けの資料を、医師や看護師からご提示されると思います。また、医師との体外受精オンラインカウンセリングを受ける方もいらっしゃいますね。

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日本産科婦人科学会への報告

今回は、臨床業務以外の業務内容を1つ紹介します。

まず、生殖補助医療(ART)を実施しようとする全ての医療施設は、日本産科婦人科学会(日産婦)に施設登録する義務があり、様々な基準を満たすことで不妊診療が可能になります。

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培養室のお仕事~検卵②~

前回は採卵について簡単に説明しましたので、つづいて検卵についてお話していきます。

検卵は、採取された卵胞液内から卵子を見つけ出して集める作業です。卵子を採取できていても、卵胞液内から回収しないと培養ができないので、見落とすことのないよう確実に慎重に培養士が作業を行っています。

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培養室のお仕事~体外受精時の精子調整②~

Swim-up法について、具体的に図を交えて説明していきます。密度勾配法は、成熟精子と死滅精子の密度の差を利用した調整法でしたね。今回のSwim-up法は精子の運動性を利用した調整法です。

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培養室のお仕事~体外受精時の精子調整①~

前々回まで長々と人工授精時の精子調製について、密度勾配法という調整法を説明してきました。密度勾配法で調整することによって運動精子を回収し、死滅精子・運動性の悪い精子を取り除くことができ、運動率は上がります。しかし全ての死滅精子・運動不良精子を取り除くことはできません。そこで体外受精時には密度勾配法に加えてSwim-up法という調製を行います。時間や手間はかかりますが、Swim-up法を行うことで調整後の運動率はほぼ100%となります。

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培養室のお仕事~人工授精時の精子調整②~

今回は人工授精時に精子調整をする目的についておはなしします。なぜ射出された精液をそのまま人工授精に使用せず、精子調整を行う必要があるのでしょう。

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培養室のお仕事~人工授精時の精子調整①~

今回から3回にわたって人工授精時の精子調整についておはなしします。

はじめに、人工授精と自然妊娠では、受精が起きるまでの過程がどう異なっているのか、精子に注目して説明をします。

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