ESHRE 2018 ①

前回まで日本受精着床学会の総会・学術講演会に参加した培養士からのレポートをご紹介しました。国内国外問わず様々な学会が毎年総会を開いており、当院の培養士も発表をしています。今回と次回では、昨年海外で発表をしました培養士の学会参加レポートをお届けします。

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昨年、スペイン・バルセロナで開催されたESHRE(ヨーロッパ生殖医学会)に参加してきました。

国内にも不妊(生殖医療)に関連する学会はいくつかありますが、世界で大きい学会としてESHREとASRM(アメリカ生殖医学会)の2つがあり、その内の1つの学会となります。ヨーロッパの学会といっても台湾、中国、韓国などの東アジアをはじめアメリカ、インドなど世界中の様々な地域から1万人ほど毎年参加されます。

私はMale’s advanced age negatively impacts embryo development on short-term insemination IVF cycles with younger female patients(男性年齢は若い女性の短時間媒精c—IVF結果に影響を与える)というものを発表いたしました。

女性の年齢が上がることによって体外受精の成績が低下することはよく知られていますが、今回の研究はパートナーの男性年齢が上がることでも培養成績に影響することを発表いたしました。男性の精液検査の結果が問題なく、通常のIVF(卵子の周りに精子をふりかける受精方法)で治療を行なった方の男性年齢に注目して検討を行いました。その結果、女性の年齢が若くてもパートナーの男性の年齢が38歳以上の場合、37歳以下の男性のパートナーと比べ胚発育が低下することがわかりました。つまり精液検査で運動率や濃度に問題が無くても、男性の年齢が高いと受精後に卵が育ちづらいということです。不妊治療では女性側に原因があると思われがちですが、この結果は男性側の要因も卵の成長に影響していることを示しています。

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