不妊と体重の関係性について ②

続いて、適正体重の算出法についてです。

実際にどの程度の体重が、適正であると言えるのか?この指標になるのが「BMI」です。健康診断の際に明記されますので、皆さんも目にされたことがあるかと思います。肥満度を表す指標として国際的に用いられており、独自の計算式から求められる値になります。

実際の計算式は

[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]

例 体重 53kg 身長 158cm の場合

53÷1.58²=21   BMI=21   となります。

基準値として、BMI18.5未満が「低体重」、18.5以上25未満が「適正体重」、25以上を「肥満」としています。(日本肥満学会判定基準)

※WHOの国際基準の場合は、BMI25以上が過体重、30以上が肥満となりますが、あまり日本人の性質に適していないため、利用されていません。

BMIが22になるときの体重が最も病気になりにくい状態であるとされています。25を超えてしまうと、脂質異常症や糖尿病、高血圧などの生活習慣病のリスクが上昇、妊娠率も適正体重の方と比べて有意に低下してしまいます。

BMI(kg/m*2) 判定
<18.5 低体重
18.5≦~<25 普通体重
25≦~<30 肥満度・Ⅰ
30≦~<35 肥満度・Ⅱ
35≦~<40 肥満度・Ⅲ
40≦ 肥満度・Ⅳ

 

日本の実態

 

 

 

 

 

 

 

[出典 平成29年「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)]

では実際に日本ではどのくらいの人が基準範囲外なのか。

上記のグラフはBMIの適正体重範囲内の方がどのくらいいるのかを表したグラフになります。どの年齢層でも約3割の方が適正体重の範囲外であることが見て取れます。女性の三人に1人という割合ですので、決して珍しいことではありません。また、BMIはその性質上、脂肪の量を表すことはできません。したがって筋肉量の多い方や、見かけ上痩せて見えても脂肪量の多い方では正確ではないことがあります。あくまで指標としてとらえていただき、ご自身はどうなのか一度計算してみるのが良いかもしれません。

 具体的にどうすればいいのか

“適度な運動・栄養のバランスが摂れた食事・規則正しい生活習慣”

こういった生活が理想ですが、日常的に行うのは困難であると思います。当院では医師、看護師が患者様個々に合った生活習慣(運動、食事、睡眠)について指導をしておりますので、ぜひお気軽にお声掛けください。またエクササイズ外来では指導の下、適切な運動が行えますので、こちらもぜひご相談ください。(コロナウイルスの影響により、4/7現在受付を制限しているものがありますので、詳細は来院時にお問合せください)

はじめにもお話しましたが、体重管理というものは非常に難しいものです。家事や仕事等に追われる日々では自身の事を後回しにしてしまいがちですが、ご自身の健康が一番大切なものです。時間や体、心と相談しあって無理なく「規則正しい生活」を行うべきだと思います。