胚培養士ってどんなひと??

前々回、前回と「胚培養士(培養士)」というワードが多く出てきましたが、こちらもみなさんには馴染みのないものですよね。

医師や看護師と異なり、培養士に国家資格はありませんが、学会が認定している資格が2種類あります。日本卵子学会が認定する生殖補助医療胚培養士と、日本臨床エンブリオロジスト学会が認定する臨床エンブリオロジストです。どちらも受験するためには、培養士として生殖補助医療業務に従事した経験と、関連する学会への参加が求められます。資格試験では筆記試験と面接試験が行われ、必要な知識や技術に加えて、生命倫理、医療倫理を習得しているかを総合的に判断されます。

しかし、資格がないとこの業務はやってはいけない!などの規則はないので、長年培養士として働いていても、資格を持っていない方もいらっしゃいます。

近年、日本の教育機関において培養士を養成する特別コースを開設したり、大学院課程に生殖補助医療に関する分野を開設したり…といった動きがあります。しかし、現時点で培養士は専門の教育機関を卒業する必要がある、という職業ではありません。そのため、各施設の培養士には様々な経歴の方がいらっしゃいますが…

大学や専門学校の臨床検査・衛生技術関連学科あるいは生物学・動物関連学科などを卒業

→不妊治療専門クリニックや病院に就職

→1~4年程度経験を積み、上記の資格を取得

という方が多いようです。

8割が女性といわれる培養士ですが、現在当院では男性3人を含む9人の培養士が在籍しており、来月からさらにもう1人、男性の新卒者が入職する予定です。資格については、9人中5人が生殖補助医療胚培養士の資格を取得しています。現在資格をもっていない培養士も今後取得予定でして、今年4月にある資格試験にも1人受験予定です。年に1度しかない試験なので、一生懸命に受験勉強を頑張っている真最中です。

以上が培養士という職業についての説明、当院の培養士についての紹介です。今後、当院にて白衣姿にマスクでうろちょろしている人を見かけましたら、あれが培養士かな、と認識していただけたらうれしいです。

次回からは具体的に培養士の仕事内容について詳しく説明していきます。