2021年

Fertil Steril 2020

男性の精子のDNA損傷(%DFI)と年齢の関係を検討した。精子のDNA損傷(%DFI)は加齢により有意に増加し、%DFI増加率は41歳以下と42歳以上では、後者でおよそ2倍以上となった。%DFIが15%未満では良好な出産率だが、15〜25%で減少し、25%以上では顕微授精が必要となり、40%以上では流産率が増加したと報告している。

Hum Reprod 2020

慢性子宮内膜炎がある女性の多くは体外受精治療におけるインプランテーションウィンドウ(着床の窓)が非受容性であることが分かった。治療をすることによって、着床率が上昇したため、慢性子宮内膜炎の治療により適切なインプランテーションウィンドウが得られる可能性があると考えられた。

Fertil Steril 2013

胚のグレードと女性の年齢を同じ条件で新鮮胚と凍結融解胚の単一胚盤胞移植の成績を比較した。5日目の胚盤胞移植では同等の妊娠継続率だった。6日目の胚盤胞移植ではにおいて、妊娠継続率は凍結融解胚(54.3%)の方が新鮮胚(17.1%)より有意に高いと研究結果がある。

Nutrients 2018

この研究は不妊女性におけるビタミンD濃度とTh1/Th2比測定し、ビタミンD内服によるTh1/Th2比の変化を検討した。約9割の患者にビタミンD低下(30ng/ml未満)を認めた。また、ビタミンD低下の患者にビタミンD内服を行うことでTh1/Th2比が有意に低下すると報告している。

Fertil Steril 2020 Mayより

この研究は男性因子がないカップルに対し顕微授精(ICSI)を行った場合、IVF(通常媒精、ふりかけるやり方)と比較し受精率は改善するが出産率が改善する結果は得られなかったと報告している。また、原因不明不妊のカップルにICSIを行った場合にも出生率が改善する結果は得られなかったと報告している。

Newsletter "infertility" Vol65より

トリメチルアミン-N-オキシド(TMAO)は食事由来のコリンとL-カルニチンが腸内細菌等に代謝された産物であり、糖尿病や肥満のマーカーとされる。卵胞液中のTMAO濃度と卵子の質との関連を検討した研究では胚の質が低かった卵子と比較し良好胚に発育した卵子の卵胞液中のTMAOの濃度は有意に低いと報告している。