検査とその時期

検査は女性側、男性側に分けられます。
不妊の原因の40%は男性側にもあると言われていますので、ご主人もぜひ精子検査にご協力下さい。女性側の検査内容としては血液検査(ホルモン検査)、卵管検査、性交後検査などが外来レベルの検査として行われます。
具体的な検査内容は外来時にご説明いたします。
さまざまな検査は女性の月経周期に合わせているのでまとめて行うことが出来ません。
つまり、基本検査を行うのに2ヶ月を要する事もあります。検査を受けつつ、相談しながら治療方針を決めていきます。

  1. 低温期採血
  2. 子宮卵管造影検査(HSG)
  3. 子宮鏡検査
  4. 卵胞モニター
  5. 頚管粘液検査
  6. 性交後試験
  7. 排卵確認
  8. 高温期採血
  9. クラミジア検査
  10. 精液検査
  11. 甲状腺ホルモン、甲状腺抗体検査
  12. 腟分泌物培養検査
  13. 糖負荷検査
  14. ホルモン負荷検査
  15. その他の検査(抗精子抗体、抗ミュラー管ホルモン、流産検査など)
  16. 子宮癌検査(子宮頚癌、子宮体癌)

検査時期

検査時期が決まっている項目...[1]~[8]
随時検査が可能な項目...[9]、[10]、[11]、[12]、[13]、[14]、[15]
※[15]の検査については担当医にご相談ください



この時期を逃すと次周期の検査となります。

各検査について

各検査の費用は税別表記になっております。

[1]低温期採血

月経中、ホルモンの基礎で間接的に卵巣機能をみる検査です。
月経1~5日目の時期に採血をします。
検査項目:LH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、PRL(プロラクチン)
必要に応じてE2(エストラジオール)、テストステロン(男性ホルモンの1つ) 費用:2,100円ぐらい

  

[2]子宮卵管造影検査(HSG)

月経があった日を1日目として月経10日目以内かつ出血がない時期に行うことが多いです。
月経終了直後が一番適した時期です。
子宮の中に風船がついた管を入れます。その風船を栓にして子宮の出口を塞ぎ、造影剤を子宮の中に流します。透視というレントゲンの機械で造影剤が卵管から流れてくることを確認します。

子宮卵管造影(HSG)

排卵前は放射線被爆の影響はほとんどありませんので、検査をした周期でも妊娠が可能です
この検査をすることによって、卵管のお掃除になり妊娠する方も少なくありません。
受精の場である卵管の通過性、また卵管が腫れているかどうかの有無を確認することはとても大切なことです。検査の結果により治療方針が大きく変わることもあります。

*注1
子宮卵管造影は当院にて行うことができません。
当院から徒歩3分の距離にあります矢内原医院(0467-44-1188)で行います。
月曜から土曜日午後4時までで、60分程度かかりますのでご了承ください。
*注2
予約は当院でおとりします。検査予約をとる前に別紙で後日ご案内いたします。
*注3
お子様連れではこの検査はできません。
*注4
食事について
午前中に造影剤をいれる検査を行う場合は当日の朝食をとらないでください。
午後に造影剤をいれる検査を行う場合は当日の昼食をとらないでください。
検査終了後の食事はいつも通りとっていただいて問題ありません。
別紙参照してください。

費用:12,000円~20,000円ぐらい

子宮卵管造影についてのご説明

[3]子宮鏡検査

子宮の中に細いカメラを挿入し、受精した卵の着床の場に、子宮内膜ポリープや子宮筋腫がないかどうかを調べます。子宮卵管造影と同じ時期で、月経があった日を1日目として月経10日目以内、かつ出血がない期間が検査に適した時期です。妊娠のための治療を繰り返していても、赤ちゃん着床する場所に子宮内膜ポリープや子宮筋腫があると妊娠しづらいというデータがあります。
この検査は、超音波検査や子宮卵管造影検査で疑われた際に追加で行うことが多い検査です。

*注1
1日かかる検査(手術)です。お子様連れではこの検査はできません。
別紙参照してください。

費用:25,000円ぐらい

子宮鏡検査を実施される患者様へのご説明(PDF)(認証あり)

[4]卵胞モニター(超音波検査)

卵が入っている水の袋のようなものを卵胞と呼びます。卵巣にあるその卵胞を超音波という機械でみて、発育しているかどうかを確認していきます。
卵胞は自然周期ですと平均18~21mmで破れて排卵します。小さめで排卵したり、大きめで排卵したり、また、その月経周期によって排卵までの卵胞サイズが違っていきます。排卵時期を把握してタイミングをとるために必要な検査です。(この検査は月により行う回数が変わってきます。検査を保険診療でカバーできない場合もあります。ご了承下さい。) 費用:1,600円~3,000円ぐらい/1回

[5]頚管粘液検査

排卵前にはエストラジオール(E2)というホルモンが分泌されます。そのホルモンに頚管という子宮の出口が反応して粘液を産出し、精子を受け入れやすくします。その粘液の性状や量を検査します。 費用:500円ぐらい(1回/月)

[6]性交後試験(フーナーテスト、ヒューナーテスト)

排卵時期に性交をもってもらった後、頚管粘液の中に精子がどのくらい動いているか顕微鏡で検査をします。
性交のタイミングをとった夜の翌朝、またはタイミングをとった日に検査をします。
この検査は、排卵や性交の時期などにより偽陰性が出やすい検査です。
一度結果が陰性だとしても、がっかりする必要はありません。
けれど、繰り返し結果が陰性だった方は、タイミング指導を受けるよりも早めに人工授精(AIH)や体外受精(IVF)などのステップアップをお勧めします。 費用:300円ぐらい(1回/月)

[7]排卵確認(超音波検査、ホルモン採血)

超音波検査で見えていた卵胞が破れていることを確認します。そのほかは、基礎体温、子宮の出口の状態、採血などで確認できます。 費用:1,600円~3,000円ぐらい/1回

[8]高温期採血

排卵後の卵胞(卵が入っている水の袋のようなもの)は、黄体に変化して、そこからプロゲステロンというホルモンが分泌されます。このプロゲステロンの働きで基礎体温が上昇して高温期になります。このホルモンを測定します。
慢性的な炎症をおこしていないかの検査も同時に行います。(高感度CRP) 費用:2,200円ぐらい

[9]クラミジア検査

採血で抗体を測定する検査と、子宮の出口(子宮頚部)を綿棒でぬぐい、そのなかにクラミジアがいるかどうか調べる検査があります。
クラミジア感染症は卵管のまわりに癒着をおこしたり、卵管を閉塞させたりする原因となる感染症です。 費用:1,200円ぐらい

[10]精液検査

男性側の検査になります。
禁欲期間は2日(48時間)以上~7日以内としてください。
検査当日に採精容器に用手的(マスターベーション)に採っていただきます。
精液量、1ml中の精子濃度、運動率、運絵精子数、奇形率を調べます。

  • 検査は奥様の排卵日を避けた時期が適当です。
  • 予約制となっており、時間枠が決まっております。
  • 検査説明を看護師がいたします。ご相談ください。

費用:300円~1,500円ぐらい

[11]甲状腺ホルモン、甲状腺抗体検査

若い女性に甲状腺の病気が隠れていることが指摘されています。また、甲状腺機能亢進や低下が流産に関わることや妊娠中の甲状腺ホルモン値により胎児の発育に影響を及ぼすことが判明しています。まずは病気がないかを確認します。 費用:4,000~4,500円ぐらい

[12]腟分泌物培養検査

妊娠とは直接関係がないのですが、まずは健康な体であるか確認するために検査をします。 費用:1,200円ぐらい

[13]糖負荷検査

排卵障害がある方の中にインスリンというホルモンが高すぎることが原因のひとつになっていることがあります。糖を負荷した血糖やインスリンの反応をみて薬が必要かどうか判断します。
朝、絶飲食で来院していただき、2時間半くらいかかる検査です。
検査前には看護師から検査説明があります。 費用:700円ぐらい

[14]ホルモン負荷検査

排卵をコントロールする場所として、自律神経や脳下垂体という場所や卵巣などが関連します。どの部分が不調なのかを調べる検査です。検査薬を注射した後のホルモン値を測定します。採血は3回ほど、30分くらいかかる検査になります。 費用:5,000円ぐらい

[15]その他の検査(抗精子抗体、抗ミュラー管ホルモン、流産検査など)

さらに必要な場合には、抗精子抗体検査、染色体検査、習慣性流産検査なども行っております。
保険では行うことができない検査もあります。担当医師にご相談ください。 費用:抗精子抗体 9,000円、抗ミュラー管ホルモン 10,000円など

[16]子宮癌検査

妊娠とは直接関係がないのですが、まずは健康な体であるか確認するために検査をします。(子宮頚癌検診と子宮体癌検診の2種類があります。) 費用:頚部 1,000円ぐらい、体部 2,000円ぐらい