2015年

Fertility and Sterility 2015 Augより

生殖補助医療を行い妊娠し出産に至る場合、自然に妊娠した場合にくらべ胎児仮死の割合が増えるという報告がある。これは胚に原因があるのではなく母体の合併症が原因である。

Fertility and Sterility 2015 Augより

体外受精治療前に腹腔鏡手術でのチョコレート嚢胞切除術を行っている場合、胚が着床する時期において胚の着床を改善するような遺伝子が働くようになる可能性が示された。

Fertility and Sterility 2015 Augより

マイルド刺激法(クロミフェンなどによる卵巣刺激方法)は良い出産成績が得られることが分かった。この方法を選択できそうな患者はこの方法を選択することで治療にかかるコストやリスクを減らし、術後の予後を改善する事ができる。

Fertility and Sterility 2014 Augより

体内で行われる様々な代謝活動はそれに伴い毒素が発生することが知られているが、精液の構成成分である精漿においては、そこに含まれるタンパク質を調べる事でその患者の精液がどのくらいダメージを受けているかを知ることができる。

Fertility and Sterility2014 Augより

不妊の原因には男性側に原因があることも多いが、男性側の原因に男性の心理状態がどのように影響するのか、ということは現在のところほとんど何も分かっていない状態である。
そのため男性の心理状態に焦点を当てた研究を行い、その状況を改善した方が良い。

Human Reproduction 2015 Mayより

陰嚢の温度上昇が精子形成にとって大きな影響をもたらすことが報告されている。精索静脈瘤を有する男性、肥満男性は正常な男性と比較し陰嚢温度が上昇していることが明らかになった。

31th Annual Meeting of ESHRE Lisbon 2015より

卵子提供で体外受精治療を行い妊娠した場合、妊娠高血圧、子宮内胎児発育不全、早産、帝王切開率などのリスクは自己の卵子を用いて体外受精治療を行った場合と比較して有意に高いという結果が得られた。

31th Annual Meeting of ESHRE Lisbon 2015より

高アンドロゲン血症や月経不順を伴った思春期女子にメトフォルミンまたはピルの内服により月経正常化と多毛の改善が認められた。

31th Annual Meeting of ESHRE Lisbon 2015より

体外受精治療の中で。受精2日目の状態が良好胚でも不良胚でもday5で良好胚盤胞であれば臨床妊娠率に差はない。

The Journal of Sexual Medicineより

筋力トレーニングは多嚢胞性卵巣症候群の女性の性機能を改善することがブラジルで実施された試験で明らかになりました。不安や抑うつででも不安のスコアが低下しました。有酸素運動に、筋力トレーニングを加えてみると改善効果が高まる可能性があります。

Fertility and Sterility 2014より

体外受精の際の卵巣刺激で発育卵胞が2個あれば、そのまま体外受精を続けてもよいが、1個であれば人工授精に変更しても治療成績は変わらないこと明らかになりました。体外受精で卵巣刺激による発育卵胞が1個しか認められない場合、もしも、両側の卵管に問題がなく、重度の男性不妊でなければ、人工授精に変更すべきであると結論づけています。

Fertility and Sterility 2014 Aprより

38歳以下の女性において人工授精はよい選択肢である。排卵障害を有する場合、正常卵巣予備能を有する場合、100万個以上の前進運動精子が用いられる場合、さらに2個の成熟卵が得られた場合において良好な結果が得られた。その他の症例においてはIVFが第一選択の治療となる可能性があることを伝えておく必要がある。

Human Reproduction 2014 Febより

反復流産と診断されて女性においてはビタミンD欠乏をみる割合は有意に高く、流産の患者でビタミンDの欠乏が認められた場合において自己免疫および細胞性免疫の異常を認めるリスクは上昇する

Fertility and Sterility 2015 Junより

着床期にヘパリン(抗血液凝固のための薬剤)を使用することによって体外受精治療を受けたケースにおける生児出産率や妊娠率を改善するかという問題に関しては根拠が乏しく、明らかな有用性は認めなかった。

Fertility and Sterility 2014 Augより

採卵周期において、1度に1個の胚移植と1度に2個の胚移植をする場合は2個移植の方が生児出産率は高い。しかし、1度に1個の胚移植と1度に1個の胚移植を2回する場合との間に生児出産率の差を認めない。

Hum Reprod 2014 Julより

母体の喫煙は胎児におけるエストロゲンレベルの上昇をもたらし、胎児卵巣における発達過程を障害するという結果が得られた。

Hum Reprod 2014 Julより

砂糖を添加した清涼飲料水の摂取量が多い男性は、精子の運動率は低下する。

Hum Reprod 2014 Julより

先天性の大奇形のリスクは凍結胚の融解胚移植と新鮮胚で誕生した児も同様である結果が得られた。

Hum Reprod 2014 Julより

体外受精治療において、不良胚を移植して妊娠したとしても周産期臨床結果に悪い影響は与えないという結果が得られた。

Fertility and Sterility 2014 Augより

若い男性において、精索静脈瘤は精子濃度や運動率に悪い影響を与える。精索静脈瘤治療により精子濃度や精子運動率に改善がみられる。

Fertility and Sterility 2014 Augより

安定した生活リズムと周期的なメラトニンの作用は卵巣機能を維持する上で重要である。夜間の光曝露はメラトニン上昇が抑制される。

Fertility and Sterility 2014 Aprより

AMH(抗ミュラー管ホルモン)は体外受精をしている患者さんの採卵数予測指標になるが妊娠予測指標としての有用性は低かった。

Fertility and Sterility 2014 Aprより

通常の胚培養において胚の評価に早期分割有無(受精2日目の観察)を指標に加えたとしても着床率の改善をもたらすことはないと思われる。

Fertility and Sterility 2014 Mar. より

子宮内膜に変形をもたらさない子宮筋腫は妊娠率の結果に影響をもたらさないといわれている。しかし、直径が2.85cmの筋層内筋腫が認められた場合には妊娠率を障害するという結果が得られた。