タイプラプスインキュベーター培養器での培養環境における胚発生と臨床転機を検討した研究。タイプラプスインキュベーター培養器により胚を加湿環境で培養した結果、胚、特にPGT-A(着床前検査)を受けた胚が妊娠に至る可能性が高くなることが示された。
COVID-19感染症によるウィルス性肺炎で入院した生殖可能年齢の患者について検討した研究。妊婦は非妊婦に比べてICUへの入院頻度は高かったが、死亡率は妊婦より非妊婦の方が高く、また人工呼吸器の使用率は妊婦と非妊婦で差は認められなかった。また、人工呼吸器を使用した場合においては、妊婦は非妊婦と比較して死亡率が低かった。
COVID-19感染症による精子への影響を検討した研究。COVID-19感染症後、性質の質(運動率、精子数)の低下する可能性があることが示された。推定回復期間は3か月であるが、少数の男性に永続的な精子の損傷が生じる可能性があり、追加研究が進行中である。