神奈川県の不妊治療専門クリニック 矢内原ウィメンズクリニック

WHO(世界保健機構)の報告によると、不妊の原因は女性側のみが41%、男性側のみが24%、女性男性ともに原因ありが24%、原因不明が11%と言われています。
女性の検査は月経周期に合わせて検査の時期が決まっている項目もあるため、基本検査を行うのに2~3ヶ月を要することもあります。検査を受けつつ、相談しながら治療方針を決定していきます。

検査時期が決まっている項目…①~⑧
随時検査が可能な項目…⑨~⑯

月経2~5日目の時期に行うホルモンの基礎値で、間接的に卵巣機能を確認する検査です。

検査項目 LH(黄体化ホルモン)、FSH(卵胞刺激ホルモン)、PRL(プロラクチン)、E2(エストラジオール)、テストステロン(男性ホルモンの1つ)

卵管の通過性と子宮の形態を調べる検査です。
受精の場である卵管の通過性、また卵管が腫れているかどうかを確認することはとても大切です。検査の結果により治療方針が大きく変わることもあります。
月経が始まった日を1日目として月経10日目以内かつ出血がない時期に行うことが多く、月経終了直後が一番適した時期です。

子宮卵管造影検査

レントゲンを用いて造影剤が卵管から流れてくることを確認します。
排卵前は放射線被爆の影響はほとんどありませんので、検査を行った周期も妊娠が可能です。

注意事項
  • 子宮卵管造影は当院で行うことができません。徒歩5分の距離にあります矢内原医院(0467-44-1188)で行います。月曜から土曜日、午前9~11時、午後は14~16時まで。1時間程度かかります。ご了承ください。
  • 予約は当院でお取りします。
  • お子様連れではこの検査はできません。
  • 午前中に検査を行う場合は当日の朝食をとらないでください。午後に検査を行う場合は当日の昼食をとらないでください。検査終了後の食事はいつも通りとっていただいて問題ありません。

超音波子宮卵管検査

超音波子宮卵管検査は食塩水と空気の混合液を用いて子宮と卵管を検査するものです。造影剤アレルギーがある方などにも用いることができます。当院で行います。

子宮の中に細いカメラ(内視鏡)を挿入し、子宮内にポリープや子宮筋腫、子宮内膜炎の兆候等がないかを調べます。月経10日目以内、かつ出血がない期間が検査に適した時期です。

卵が入っている水の袋のようなものを卵胞と呼びます。卵胞の発育状態を超音波検査で確認していきます。
卵胞は自然周期だと平均18~21mmで破れて排卵します。小さめで排卵したり、大きめで排卵したり、また、その月経周期によって排卵までの卵胞サイズが異なります。排卵時期を把握するために必要な検査です。
(この検査は月により行う回数が変わってきます。検査を保険診療でカバーできない場合もありますのでご了承下さい。)

排卵前にはE2(エストラジオール)というホルモンが分泌されます。そのホルモンに頚管という子宮の出口が反応して粘液を作り出し、精子を受け入れやすくします。その粘液の性状や量を検査します

排卵時期の性交後、頚管粘液の中に精子がどのくらい動いているか顕微鏡で確認をします。
性交を持った夜の翌朝、または当日に検査をします。
この検査は、排卵や性交の時期などにより偽陰性が出やすい検査です。そのため2回以上検査します。
繰り返し結果が陰性だった場合、必要に応じて抗精子抗体検査をご案内し、タイミング指導を受けるよりも早めに人工授精(AIH)や体外受精(IVF)などのステップアップをお勧めします。

超音波検査で見えていた卵胞が排卵していることを確認します。そのほかは、採血でも確認できます。

排卵後の卵胞は、黄体に変化して、そこからプロゲステロンというホルモンが分泌されます。このプロゲステロンの働きで基礎体温が上昇して高温期になります。このホルモンを測定します。

クラミジア感染症は卵管のまわりに癒着をおこしたり、卵管を閉塞させたりする原因となる感染症です。
採血で抗体を測定する検査と、子宮の出口(子宮頚部)を綿棒でぬぐい、そのなかにクラミジアの細菌がいるかどうか調べる検査があります。

精液量、精子濃度、運動率、運動精子数を調べる男性側の検査になります。
通常の精液検査の他に精子DNA損傷検査、精液抗酸化力検査があります。

注意事項
  • 検査は奥様の排卵日を避けた時期が適当です。
  • 予約制となっており、時間枠が決まっております。

無症状にもかかわらず、甲状腺の病気が隠れていることがあります。また、甲状腺機能亢進や低下が流産に関わることや妊娠中の甲状腺ホルモン値により胎児の発育に影響を及ぼすことが分かっています。まずは病気がないかを採血で確認します。

妊娠初期の妊婦さんが風疹ウィルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性があります。妊娠中の女性は予防接種を受けられないため、風疹抗体がない場合は妊娠前に予防接種を受けていただくことをお勧めしています。

主な検査
抗ミュラー管ホルモン、ビタミンD、抗精子抗体検査、染色体検査、習慣性流産検査など

抗ミュラー管ホルモン(AMH)は、卵巣内の在庫数が年齢相当にあるかどうかを調べる検査で、卵巣機能検査になります。
ビタミンDの不足は卵胞発育や胎児の発育にも関与すると言われています。
必要に応じて、抗精子抗体検査、染色体検査、習慣性流産検査なども行っております。

妊娠とは直接関係がありませんが、まずは健康な体であるか確認するために検査をします。
(子宮頚癌検診と子宮体癌検診の2種類があります。)

排卵障害がある方の中にインスリンというホルモンが高すぎることが原因の一つになっていることがあります。糖負荷後の血糖やインスリンの反応をみて投薬が必要かどうか判断します。
朝、絶飲食で来院していただき、2時間半くらいかかる血液検査です。

排卵をコントロールする場所として、自律神経や脳下垂体という場所と卵巣などが関連します。どの部分が不調なのかを調べる検査です。検査薬を注射した後のホルモン値を測定します。採血は3回ほど、30分程度かかる検査になります。

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