卵子について③

卵子は数種類の体細胞に囲まれた状態で卵巣に存在しており、その卵子と体細胞はまとめて「卵胞」と呼ばれるとお話しました。今回はその卵胞が排卵されるまでの過程を、より詳しくお話します。

一言に「卵胞」といっても、見た目や構造、大きさは発育段階によってさまざまです。最も初期の卵胞は原始卵胞とよばれ、卵子の周りに小さい1種類の体細胞が少しくっついているだけの構造です。卵子の大きさは直径約0.03mmとまだ小さく、まわりの体細胞も少ないため、卵子の大きさ=ほぼ卵胞全体の大きさになります。一方で、排卵間近の卵胞は卵子が数種類の多数の体細胞によって囲まれています。卵子は約0.1mmまで大きくなり、卵胞全体の大きさは約20mm(2cm!)もあります。排卵される卵胞は顕微鏡でやっと見えるようなサイズから、肉眼でも認識できるような大きさまで発育するのです。

 

1つ1つの卵胞はバラバラのタイミングで発育していくため、卵巣内には様々な発育段階の卵胞が存在しています。原始卵胞が十分に発育し排卵されるまでには、約1年もかかるとされています。しかし、何日もかけて発育しても、途中段階で多くの卵胞は閉鎖(機能停止)します。肉眼で見えるほどの大きさまでに発育を続けられる卵胞はごく一部なのですね。なんだかもったいないような気がしますが、これは1周期に1個のみ排卵するという体の制御機構によるものです。

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