卵子について⑤ LHサージってなに?

LHというホルモンが大量に脳の下垂体から分泌されること(LHサージとよびます)で、排卵が引き起こされると前回お話しましたが、このLHサージは他にも重要な役割があります。

実は卵胞内の卵子は未熟な状態で、まだ受精への準備が整っていません。排卵前になってようやく、LHサージによって卵子の成熟が進み、受精可能な状態となって排卵されるのです。体外受精においては、採卵前にLHサージを誘発させ卵子を成熟させた上で、排卵してしまう前に採卵を行っています。

卵子の成熟とは具体的になにが起きるのかというと、“減数分裂”というものが起こります。卵子はその成熟度によって上の図のように”〇〇期”というように分けられます。卵子に大きな核が見える”GV期”・その核が消失した”MⅠ期”・減数分裂後は”MⅡ期”となります。完全に成熟したMⅡ期の卵子には”極体”が見えるようになるので、この極体の有無で成熟卵かどうかを判断することができます。

卵子は2回の減数分裂を起こしますが、1回目がこのLHサージによって開始されるもので、これにより未熟だった卵子は受精可能な成熟卵子となります。そこでいったん減数分裂は停止し、2回目の分裂は精子が侵入することで完了します。

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