日本生殖医学会2019から~採精カップの持ち運び方法~

先日は日本生殖医学会で当院の培養士が発表した内容のみをご紹介しましたが、会場では多くの方々がそれぞれ発表されていました。2日間、たくさんの発表を見てきたのですが、その中でみなさんにご紹介したいものをいくつかピックアップしました。

①医療法人三慧会HORACグランフロント大阪クリニック 大住さんらによる、“冬期の自宅採精精子運動率低下を防止する取り組みについて”という発表がありました。以下、内容の要約です↓↓↓

『外気温が20℃を下回る季節(11~4月)において、自宅採精の場合の精子運動率が有意に低下していた。そこで、患者様へ採精カップの持ち運び方法についての指導を変更した。

変更前:カップにハンカチを巻き付けるのみ

→変更後:カップにタオルを巻き、保温バックなどに入れる

この変更前と変更後で精子運動率を比較すると、変更後で有意に運動率が上昇した。

外気温が低下する季節においては、採精カップを持ち運ぶ際に精液を冷やさず室温程度に保つことで、精子運動率の低下を防ぐことができる。』

当院でも自宅採精時は人肌であたためて持ってきてください、といったお願いをしていますが(詳細はこちらのページで)、やはり精液は冷やさずに室温程度に保つことが大事なのですね。こちらのクリニックさんで推奨しておられる保温バックは、小さいものならば100円均一のお店でも見かけますので、ご用意できるかたは利用してみても良いかと思います。

これからの季節どんどん外気温が冷えてきますので、採精カップを持ち運ぶ際はより温度に配慮をお願いいたします。