胚培養士として1年働いて…

入職して1年が経ち

白い花びらから鮮やかな緑の葉に姿を変えた桜から、春の終わりを感じるようになりました。昨年4月から胚培養士として入職した櫻井です。

入職から早くも1年が過ぎ2年目を迎えております。昨年は初めて一人暮らしを始め、大型台風や消費税増税、コロナウイルスの流行など自然や社会の厳しさを感じた1年でした。

 

入職後すぐの仕事は患者様の名前とIDのダブルチェックやPCへの入力でした。慣れないことであるうえ、ミスの許されない状況という緊張感がありました。初めのうちは先輩方に私の仕事にミスがないか常に確認してもらっていましたが、その確認がなくても1人で出来るようになった時には、嬉しい気持ちと改めて自分一人で行うことの責任を感じました。 ( 経験年数に関わらず、培養室内で取り間違え防止のダブルチェックは徹底して行っております。)

なかでも印象に残っているのは初めて自分が人工授精時の精液調整を担当した方が、妊娠をされたことを知った時、とても感動したことです。自分のした仕事で患者様の1人が妊娠した。もちろん私だけの力ではないですが、自分が患者様の妊娠のお手伝いをした、できたという実感がわき、やりがいを感じました。

仕事をすることがどういうことなのか。親が当たり前にしていたことを自分もする。いつかは学生から社会人になる。このことはわかっていたようでわかっていませんでした。私は仕事をしていく中で「仕事をすることの大切さ・大変さ」、「今まで育ててくれた親に対する感謝の気持ち」を感じました。

今までは当たり前に出てきたごはんや畳まれた洗濯物、掃除された部屋。仕事をしながら家のことをすることがこんなにも大変で、これを続けてきてくれた親に感謝しなければならないと感じました。地元を離れて初めて気づいたことがたくさんありました。

私は胚培養士として働いています。患者様から卵子を採取して、受精卵を培養・移植して、妊娠に至るお手伝いをさせていただいております。ここで妊娠し、生まれた子たちにも自分と同じような気持ちになる未来があるかもしれない、そのお手伝いをしていると思うと改めて胚培養士という仕事は素晴らしいものだと感じます。

今年で2年目になりますが、まだまだ未熟者です。周りへの感謝を忘れず、今後もミスのないよう徹底し、仕事を続けていきたいと思います。

また、皆さまもコロナウイルスの対策を十分にしながら、お体を大切にお過ごしください。