過去の業績、理事長の業績については、理事長の紹介の業績をご確認ください。
S. Hatakeyama, Y. Araki, Y. Araki, S. Ohgi, A. Yanaihara
J Assist Reprod Genet. , 37; 1849-1851, 2020.
Assisted sperm fusion insemination (ASFI)による初の分娩報告です。
S. Hatakeyama, Y. Araki, S. Ohgi, A. Yanaihara, Y. Araki
Hum Cell., 33; 521-527, 2020.
顕微授精(ICSI)のように一つの精子で卵子を受精させる方法です。ICSIとの違いは、卵細胞膜を破らず(卵細胞に針を刺すことなく)受精させることが可能な点です。この授精方法をASFI(Assisted Sperm Fusion Insemination)と名付けました。
Yanaihara A., Hatakeyama S., Hirano A., Ishikawa M., Taniguchi R., Ohgi S.
Clin Obstet Gynecol Reprod Med., 5(3); 1-4, 2019
Yanaihara A., Hatakeyama S., Ohgi S., Hirano A., Yanaihara T.
J Clin Gynecol Obstet., 8(2); 39-43, 2019
Ohgi S., Taga Y., Anakubo H., Kurata Y., Hatakeyama S., Yanaihara A.
Reprod Med Biol., 1-6, 2018
妊娠率向上の目的で2個の胚(受精卵)の移植をすることがあります。良好胚がたくさんあればいいのですが、保存することができない場合、その組みあわせの中には良好胚+見ため不良胚となることがあります。その不良胚が良好胚の着床に対しどのような影響を与えているかを調査した論文です。良好胚1個のみを移植したグループ比べた場合、良好胚と不良胚とを2個移植したグループの着床率が低下することがわかりました。
Yanaihara A., Ohgi S., Motomura K., Hirano A., Takanena S., Yanaihara T.
Obst & Gyne Inter J, 8:3, 2017.
Yanaihara A., Michiba F., Ohgi S., Motomura K., Hirano A., Takenaka S., Yamashita M., Yanaihara T.
Clin Exp Obstet Gynecol. XLIV, n 6, 2017.
妊娠の経過中に問題がなかった(正常に経過していた)体外受精後の方を対象に、分娩時異常を統計学的に検討した論文です。患者さんの年齢に関係なく、体外受精後妊娠の場合、器械分娩(吸引、鉗子分娩)が1.8倍、緊急帝王切開が3.8倍高い確率で行われている事がわかりました。これは患者さんの特性に原因があると結論しています。
Yanaihara A., Hatakeyama S., Ohgi S., Motomura K.,Tanaguchi R., Hirano A., Takenaka S., Yanaihara T.
J Assist Reprod Genet., 35(3):431-434, 2018
体外受精後の妊娠の胎盤の大きさや臍帯の長さを自然妊娠と比較検討した論文です。胎盤の大きさや臍帯の長さには有意な差は認めませんでしたが、臍帯卵膜付着という臍帯異常の確率が高い事が認められ、分娩時には十分な管理が必要であると結論しています。
Yanaihara A., Ohgi S., Motomura K., Tanaguchi R., Hatakeyama S., Yanaihara T.
Reproductive Biology and Endocrinology., 15:80, 2017.
グレード不良胚の2個移植にて発生した二絨毛膜性三羊膜性品胎について、考えられるその発生機序を解説しています。1個での胚移植でなかなか妊娠に至らない場合、2個の胚を移植します。移植するに当たりその胚がどの程度妊娠する確率があるのかを肉眼的な判断でグレード分けをしています。グレードが低く1個移植で妊娠に至らなくても、2個移植することで2つとも着床することがあります。グレードが低く着床がしにくい胚が2個移植することで多胎となる機序について考察しています。
Yanaihara A., Ohgi S., Motomura K., Hirano A., Takenaka S. and Yanaihara T.
J Preg Child Health, 4:308, 2017.
体外受精後の妊娠は、胎盤や臍帯の異常が多くなることが知られています。今回の報告では、妊娠経過中に問題なくても、分娩後の出血が多くなることがわかりました。明確な理由はわかっていませんが、子宮筋の筋力が関係していると考えられます。
Yanaihara A., Ohgi S., Motomura K., Hagiwara Y., Mogami T., Saito K., Yanaihara T.
BMC Pregnancy and Childbirth, 17:108, 2017.
凍結胚移植で発生した腹膜妊娠について、その報告と体外受精における子宮外妊娠、特に腹腔妊娠についてレビューしています。
Hatakeyama S, Tokuoka S,Abe H, Araki Y, Araki Y.
Hum Cell., Mar 1., 2017.
通常精子を凍結させる場合、まとめて多くの精子を凍結するほうが安定します。(解凍したときに運動率が落ちる事が多いからです。)今回の論文では、たった1個の精子でも特殊なカプセルで凍結し、解凍した時にしっかり戻す技術について、その原理と方法について報告しています。
Yanaihara A., Ohgi S., Motomura K., Yanaihara T.
Fertility Research and Practice, 3:4, 2017
日本の場合、体外受精の説明は、大人数での講演会形式の説明会が80%を占めています。しかしながら、不妊の原因などは夫婦ごとに違い、なぜそのご夫婦に体外受精が必要かについては十分な説明と理解が得られていない事があります。治療の工程は複雑なこともあり、個別に指導する事が望ましく、その方法としてタブレットを一部用いる説明が効果的であると言っています。
Ohgi S., Hagihara C., Hisayo Anakubo H., Yanaihara A.
Arch Gynecol Obstet, 2015.