人工授精(AIH)

人工授精とは

自然妊娠の場合、射精された精子は自分の力で膣から子宮を介して卵管に到達しなくてはなりません。しかしながら、精子の量(濃度)が低い場合、運動率が低い場合、性交後検査の結果が悪い場合、性交障害がある場合などは精子が卵管に到達しない可能性があります。そこで、有効な精子(運動している精子)だけを集め、子宮に注入する治療が人工授精です。


人工授精についてのご説明

卵管内人工授精について

実施方法

実施する日は排卵日ですから、事前に排卵の予想をします。実施日は数日または前日に奥様の診察を行い決定します。ご主人は実施日当日の朝に精子を採取して頂きます。基本的に精子は、ご自宅か当院にて朝、採取して頂きます。奥様もしくはご本人に精子を持ってきて頂きます。

精子は特殊な処理をして運動精子を選別します(1時間ほどかかります)。
選別された精子を柔らかいチューブで子宮に注入します。

副作用や心配ごと

精子をとってから処理を行うまでの時間を気にされる方がいらっしゃいますが、7時間たっても妊娠率に影響はなかったとの報告があります。

出 血
場合よっては少量の出血をすることがありますが、心配いりません。また、妊娠に影響はありません。
腹 痛
人工授精後に腹膜炎を起こしたとの報告がありますが、極めて稀であり、人工授精後の腹痛のほとんどは排卵に伴う痛みであり、心配いりません。
何か心配であれば担当医にお聞き下さい。

費 用

2022年4月1日より、人工授精は保険適用となりました。詳しくは診察時にスタッフにお尋ねください。

(事前にご主人(パートナー)の血液検査をお願いしております。)

ご質問があれば担当医、スタッフにお尋ね下さい。