未熟卵体外培養(IVM)

未熟卵体外培養(IVM)について

何らかの理由で通常の過程で卵の成熟に問題があり、十分に精子を受け入れる成熟卵に発育できないことがあります。その場合、未熟な卵を採取し、体の外で成熟な卵に培養する未成熟卵の体外培養を提案しています。

未熟卵体外培養(IVM)の方法

通常の体外受精と同様に卵巣を刺激し、卵胞の大きさを基準に、卵が成熟すると思われる数日前に卵を採取します。卵の周囲には顆粒膜細胞がくっついていますが、それを取り除き、特別な培養液(栄養素を含む)といっしょに培養をおこないます。
卵が成熟した段階で、精子と受精させますが、この時顆粒膜細胞はすでに卵周囲にないので(自然な受精には顆粒膜細胞が必要)、顕微授精を行う必要があります。

注意:旦那さんの精子は採卵翌日に必要となります。

未熟卵体外培養(IVM)の問題点

卵の体外での培養(IVM)はまだ十分に確立されている方法ではありません。すべての未熟な卵が成熟することが出来るわけではなく、その為妊娠率も10%程度となっています。

未熟卵体外培養(IVM)の費用

通常の体外受精の費用の他に、80,080円(税込み)が必要となります。
(IVMは採卵前から準備することが多く、採卵4日前以降のキャンセルはキャンセル費用57,200円(税込み)がかかります。)

ご質問は担当医に遠慮なくご相談下さい。