世界の論文から

Human Rep 2020 Febより

プロゲステロン(黄体ホルモン)を含有する腟剤とプロゲステロン膣ゲルを比較したところ、妊娠率に有意な差は認められないという結果が得られた。

Human Rep 2020 Febより

顕微授精(ICSI)で出産した児においては体外受精(IVF)で出産した児と比較し、学業の成績は同等であるという調査結果が得られた。

Human Rep 2020 Febより

肥満やメタボリック症候群のような脂肪毒性環境下は胚の発育に悪影響を及ぼすことが分かっている。この研究では、脂肪毒性環境下の牛の卵子から得られた正常の胚盤胞において転写や代謝に関わる細胞の機能が長期にわたって障害されることを明らかにし、ハッチング後の胚発育も遅延すると報告している。

Human Repro. 2019 Octより

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の女性とPCOSではない女性を比較したところ、累積の出産率に差は認められなかったという結果が得られた。

Human Repro. 2019 Octより

反復着床障害を経験している女性に対して5.5年の追跡調査を行い、期間中の出産率は49%であった。また、出産に結びつく妊娠に至る期間の中央値は反復着床障害と診断後9か月であったとの報告がある。

Human Repro. 2019 Octより

体外受精で全胚凍結を試みた場合、16個以上の採卵数の症例と10~15個の採卵数の症例を比較した新生児合併症のリスクは上昇しないとの報告がある。採卵数によって新生児合併症は増えないことが分かった。

Human Repro. 2019 Octより

コメットスコアという指標は精子のDNAの損傷レベルを評価でき、男性不妊を診断する上で有用であるという報告がある。また、体外受精における年次出産率の予測にも有用であるとの報告がある。

Human Repro. 2019 Octより

高血圧を抑制するために用いられている食事療法であるDASH(Dietary approaches to stop hypertension)を摂取している割合が高い若い男性は精子数が増加するという報告がある。

Human Reprod. 2019 Sepより

染色体の数に異常のある胚の割合は胚盤胞までに至る期間が長いほど上昇する。しかし、day7の染色体の数が正常である胚は、day5、day6の胚と比較しても妊娠継続率に差を認めなかった。

Am J Obset Gynecol 2019より

凍結融解胚移植が新鮮胚移植と比較し早産や低出生体重児などのリスクが少ないことはすでに報告されている。この研究では凍結融解胚移植におけるプロトコールが周産期の臨床結果に影響を与えると報告している。また自然周期、刺激周期、ホルモン補充周期を比較し、ホルモン補充周期で妊娠高血圧症候群、分娩後出血、過期産、巨大児の頻度が上昇するという結果が得られた。

Hum Reprod 2019より

妊娠早期においてストレスの多い生活を送った妊婦から生まれた出生男児は、成人になった際に生殖機能が低下するとの報告がある。一方で、妊娠後期におけるストレスの多い生活と生殖機能の低下の関係性は認められなかった。

Fertil Steril 2019より

大規模なメタアナリシスの結果、新鮮胚を用いたIVF周期において黄体ホルモンの補充は臨床的妊娠率を上昇させることがわかった。黄体ホルモンの開始時の至適タイミングは採卵日の翌日から投与した場合が最も有用であった。

Fertil Steril 2019より

男性因子が不妊の原因ではないカップルに対して顕微授精を行った場合、精子DNAフラグメンテーションの値が高いと胚の発育は不良となり、着床率の低下や流産率が上昇するという報告がある。したがって、原因不明不妊の既往歴のある男性パートナーの精子の質の評価として精子DNAフラグメンテーションテストが有用である可能性がある。

Hum Reprod. 2019 Augより

妊娠前から葉酸を摂取していない女性において、流産歴のある場合もしくは、妊娠初期に発熱を認めた場合に神経管欠損のリスクが上昇するという結果が得られた。

Hum Reprod. 2019 Augより

凍結融解胚移植により妊娠した患者において、自然周期を行った患者よりもホルモン補充周期を行った患者は妊娠高血圧症候群や癒着胎盤のリスクが上昇する、一方で妊娠糖尿病のリスクは低下するという結果が得られた。