神奈川県の不妊治療専門クリニック 矢内原ウィメンズクリニック

効果のないマスクがある?

培養部

当院では、コロナ感染対策の為、来院される患者様に不織布製マスクの着用をお願いしております。

現在ではマスクの品薄が解消され、マスクの需要とともにおしゃれを意識したものや不織布以外の素材の製品など、様々なマスクがあります。そんな中で、なぜ不織布マスクの着用をお願いするのか?疑問に思われる方もいらっしゃると思います。

 

結論から言うと、「効果に差があるから」この一言に尽きます。

 

まずはマスクの種類を見てみましょう。基本的には3種類の製品が存在します。

1.不織布

2.布(ガーゼ)

3.ウレタン

 

上記3つが主流です。タイトルにもありましたが、これらの素材間に飛沫防御能の差があります。実際にどのくらいの性能差があるのか調べた研究があります。

 

国立大学法人豊橋技術科学大学 研究発表 定例記者会見より

https://www.tut.ac.jp/docs/201015kisyakaiken.pdf

 

カット率

  不織布マスク 布マスク ウレタンマスク
吹き出し飛沫に対してのカット率 80% 64-82% 50%
吸い込み飛沫に対してのカット率 70% 35-45% 30-40%

※ 素材間での評価です、特殊な構造や加工されたもの、特定の商品を対象としたものではありません

 

上記の表を見てわかる通り、不織布マスクの飛沫吸出のカット率が最も優れ、それに対し、ウレタンマスクのカット率は大きく下回っています。

 

 

以上の理由から、当院では不織布マスクの着用をお願いしています。けっしてウレタンマスクや布マスクを批判しているわけではありません。しかし、病院という不特定多数、また不妊治療を行っている患者様にとってコロナはもちろん風邪に罹患してしまうことも治療の大きな妨げになります。(根本的にどんな人にとっても良くないことですが)

もちろん同じ素材と表記されていても製品間に性能差はあるかと思いますが、基本的に素材による飛沫噴出/吸引の割合はこれだけの差があります。

当院では定期的な消毒と、スタッフ・患者様の体温測定等、感染予防対策を行っております。しかし、屋内である程度の距離で会話するという環境下では、飛沫を排出/吸引してしまうリスクが付きまといます。安心して治療を行うためにも十二分な感染対策は必要不可欠です。

新型コロナウイルスは発見から現在に至るまで、症状・予後等、その全容はいまだ分かっておりません。感染者数は減少傾向にありますが、今一度気を引き締め感染対策に怠りがないようにしましょう。

 

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