神奈川県の不妊治療専門クリニック 矢内原ウィメンズクリニック

学会報告 その4

女医さんの報告

学会で勉強してきたことを、簡単に報告中… 
気になったトピック つづき
子宮内膜症がある患者さんへ腹腔鏡手術をする際の工夫。
 通常、カメラで子宮内膜症病変がある部分を確認して電気メスで焼くのだけれど、病変がないように見える部分にメチレンブルーという色素で染色することによってより広く病変を除去することができる、という報告。子宮内膜症でstageⅢやⅣで重度になっていなければ、子宮内膜症の病変は少ない方が妊娠しやすい、というデータもあるし、これは有用だと思いました。すぐ活用できそう。
イタリアでは宗教的な背景があるためか、受精または授精させる卵の数に制限があります。そのため、どの卵を選ぶか、というところにかなり労力を注がなくてはいけないそうです。卵子の凍結について発表がありました。卵子凍結は、精子と受精させた後の受精卵よりも安定が悪い、というのが昔の常識だったのです。ですが、大分成績が良くなっていました。受精率も、胚(受精卵)発育率も。
肥満の影響についてのディスカッションが多くみられました。
 どこの国の先生方も苦戦していました。卵の育つ環境が卵に影響を及ぼしていることが確認されていました。老化と違って自力で改善できるところではあるので、なんとかサポートしたいものです。

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